2022/06/10 21:20


気候変動はなぜ起きるのか

気候変動は、身の回りに兆しは感じているけど、扱うには大きすぎる問題です。その問題を再定義して扱いやすい手頃な大きさにし、そこから解決案を導き出すまでをやってみたいと思います。今回はグリーンカードも使用しますよ。できれば何人かで意見を出し合ってやったほうがいいでしょう。

使い方

まずはイエローカードから無作為に一枚ずつカードを引きます。
『大企業CEO 視点になりきってみる』カードが出ました。
「寒い時期には温暖な場所へ、暑い時には過ごしやすいところへ行くよ。だから気候が変わっても困らないなぁ」お金持ちらしい発想ですね。こんな企業とはあまりお付き合いしたくないかもしれません。
次に『子ども視点で掘る』カードが出ました。
「世界の動物が減っていることと、北極の氷が溶けていることは学校の授業で聞いたよ。でも、よくわかんないなぁ」無邪気というか、子どもらしい正直な意見です。
出たのは『老人視点で掘る』カードです。
「季節の変わり目には神経痛が出るねぇ。老い先も短いし、何年も先のことを言われても‥‥」長生きして欲しいですが、確かに何十年後のことは考えづらいかも。
今度は『宇宙人視点で掘る』カードです。
「ワレワレ宇宙人カラスレバ、地球ノオオクノ人ハナニモヤッテイナイ」宇宙人からしたらそんな風に見えちゃうのかもしれないですね。
さて、いろんな意見が出揃いました。
「気候が変わっても困らない」
「よくわからない」
「何年も先のこと」
「多くの地球人は何もやっていない」

あくまでもこれらはカードによって違う視点を獲得したことによって出てきた意見です。これらの意見が良い悪いではなく、一般の人(宇宙人も含む)からすると「気候変動」はこんな捉えられ方なのかもしれません。とは言え、日本はもちろん世界各地で起こっている災害は無視できません。大きすぎる問題をどうやって手頃な大きさにしていけばいいか。

出てきた意見を見直してみると、どうやら傾向が見えてきました。
多くの人は気候変動による自分への直接の被害を感じていないのではないか。
人間は案外自分の身の回りより外のことに関心が向きづらいです。
日々の雑事に追われていれば、それはなおさらのこと。
そんな人でも問題として捉えてもらいやすいように、
もっとストレスとして感じるようにすればいいのではないか。

ということで、問題を再定義できました。
「実は気候変動によるストレスを感じていない人が多いことが問題だ」
さて、ここからは再定義された問題についてグリーンカードを使用しながら解決案までたどり着いてみましょう。

ワクワクしながらグリーンカードから一枚選びましょう。
『意識の切り口で掘る』カードが出ました。ストレスを感じていない人が多いのならその人たちに「意識」してもらおう。
そのためには目に見えるカタチにする。
さらに、毎日関わるものであればより意識しやすくなるよね。
「日常的に意識してもらうにはどうしたらいいか」
次は『時間の切り口で掘る』です。1日の行動を振り返ってみて、どの時間帯が意識しやすいかを探っていきます。
身支度、出勤、買い物、料理、洗濯‥‥。
買い物の時間は身銭を切る時間なので、
ストレスとしてより意識しやすいかもしれません。
プラスチック容器が多いので、ゴミ問題と気候変動をつなげやすでしょう。
大量のプラスチックゴミと接する買い物の時間でできることを探しましょう。
次に出たのは『仕組みの切り口で掘る』です。
買い物時間で意識に上りやすい仕組みはなんでしょうか。レジ袋の有料化は最近では意識しやすい取り組みでしたね。さらに一歩踏み込んでみてすべてのプラスチックゴミを減らす仕組みはないでしょうか。容器を持参する「量り売り」を取り入れるのはどうでしょう。オペレーションなど導入にあたっての課題はありますが、コンビニやスーパーでもらえることが当たり前だった容器を自ら持参することで、環境に対する意識はさらに高まるかもしれません。 
さらに『お金の切り口で掘る』カードを使ってみましょう。「購入金額の1%を環境対策団体に寄付」することも付与することで、面倒臭いというネガティブな感情も、「いいことに関わっている」というポジティブな行動喚起につながるでしょう。

いかがでしたか?文章だけではなかなか伝わりづらい部分もあるかと思いますが、カードの使用方法の一例を書かせていただきました。