カードの使い方
黄色いカードは問題を再定義する時に使います。
再定義するには、いろんな角度から問題を検証する必要があり、このカードがあれば、思い込みや固定概念を捨て、様々な視点を持つことができます。
例えば「気候変動」という問題について考える場合、 地球規模のとても大きな問題となり、どこから手を付けるべきか悩んでしまうでしょう。そこで、問題を手頃な大きさにして扱いやすくするために黄色の「宇宙人の視点で掘る」カードを使ってみましょう。すると、全員が強制的に「地球上の常識を超えた視点」で考えることになるのです。その他さまざまなカードを使いながら、仮説を繰り返していくと、「実は、多くの人は気候変動によるストレスを感じていない」 という再定義すべき問題が見つかります。
次に、再定義された問題をさまざまな切り口からアイデアに落とし込むために使うのが緑色のカードです。
「気候変動によるストレスを感じてもらうにはどうしたらいいか?」という問題を、緑色の意識の切り口で掘るカードで掘り下げてみましょう。意識するには、見えるものであり、毎日関わるものであるほど当事者性が増します。
たとえば、私達の毎日の生活の中で欠かせない「買い物」。買い物をすると日用品やお惣菜のパックなど、プラスチックゴミがたくさん出ます。
ここでもう1枚仕組みの切り口で掘るカードを使ってみましょう。食料や日用品を購入するシーンで「量り売り」の仕組みを取り入れ、プラスチックゴミを出さない買い物を習慣づけることで、プラスチックゴミを捨てることに対してストレスを感じ、「気候変動」問題に自然と向き合える様になるかもしれません。
さらにお金の切り口で掘るカードを使えば、「量り売り利用者は容器代分が安くなり、お得に買い物ができる」「購入金額の1%が環境対策に寄与される」など、アイデアがどんどん膨らみます。
このように、大きな問題を丁寧に検証し、本質的な問題を捉え、 さらにいろんな切り口で掘り下げることで、具体的なアイデアまで落とし込む。その一連の思考過程を補助するのがこのカードの役割です。
使用方法をnoteで紹介しています。ぜひ、ご覧ください。